2010/05/22

恋っていうのは

恋っていうのは (GUSH COMICS)


<あらすじ>
祐仁と千洋は、写真家と写真集の担当編集者として出会った。世界を飛び回り「道」を撮り続ける彷徨の写真家・祐仁に千洋は魅かれ、駆け引きのようなやりとりが続いたある日、祐仁が千洋をベッドに誘った。
応じた千洋は祐仁を抱き、その日から恋に落ちた。
彼に話しかける人、触れる人、仕事にさえ嫉妬する。激しい思いをセックスでしか表現できず、言うことといえばかつて面倒だと思った「女」みたいなセリフばかり…。
そんな自分に千洋が愕然とする中、祐仁はカメラを持って飛び立ってしまい…。

《memo》
丸々1冊この二人のお話です。
表紙絵でアゴ髭が受けてんだろうなと思いつつも、ヤるまでどっちが攻か悩みました。
                ↓むしろリバ可な勢い

千洋がノンケなので、受はゲイの俺担当っていう男前すぎる祐仁ですが、こっから後では受感が滲みでてきます。

千洋の嫉妬と束縛と猜疑心が半端ないですが、祐仁の心許ない風来坊的な性質と備わった小悪魔さにはヤキモキしないわけにはいかないでしょう。オッサン小悪魔って良いマッピングだな。

久々に海外での仕事を終えて日本に戻った祐仁が、千洋を妬かせてみたくてわざと耳の後ろにキスマークを付けたというエピソードは、普段から嫉妬しまくりの千洋にしてみたら小悪魔を通り越しているのでは。更に昔の男登場後はサタン級の本音を吐かれたり。まあ正直とも言うけれど。

というわけで、千洋の好き好きオーラが激しいので、性格的にも祐仁の気持ちってのがちょっと薄味になりがちで、個人的にはここから恋に貪欲になっていく祐仁が見たいとか思ったり。

昔の男・手塚との回想が何度かありますが、初々しい祐仁がツボでした。祐仁の最初の男でもあり、今の彼を形成する上で結構な影響を与えた人なわけで。
これは千洋には見せられないな。